2009年1月15日(木)「しんぶん赤旗」

「首相の発言にゆれ」

給付金の迷走 総務相認める

塩川議員に答弁


 国民の七―八割が反対している定額給付金。高額所得者に一度給付した後に返還を求める制度になっていることについて、鳩山邦夫総務相は「そんなばかげたことはあってはならない」とのべ、市町村に所得制限しないよう要請していると答弁しました。鳩山氏の答弁は、十三日の衆院総務委員会で日本共産党の塩川てつや議員の質問に答えたもの。

 塩川氏は、定額給付金の所得制限の仕組みが、住民の税情報のチェックなど市町村に大変な労力を強いることを指摘しました。

 定額給付金をめぐり、麻生太郎首相は、当初は「全世帯」に、そこから「高所得者は辞退すべきだ」と変わり、さらには「消費刺激のために盛大に使って」と発言を二転三転しています。

 「ばかげた」仕組みとなったのは「麻生首相の発言に原因がある」(塩川氏)―。この指摘に、鳩山氏も「(麻生首相の)発言にゆれがあった」と認めました。

 ホームレスやネットカフェ難民に給付金は届くのか―。同委員会で総務省の岡崎浩巳審議官は、「住民票のない方にはわたせない」と答弁。本当に生活支援を必要としている人には届かないことは明らかです。

 塩川氏の指摘の通り、定額給付金のねらいが選挙めあてのバラマキだということは明白です。撤回しかありません。



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