2009年1月14日(水)「しんぶん赤旗」

MA米の輸入中止意見書

200超す地方議会可決

農民連まとめ


 ミニマムアクセス(輸入機会の提供=MA)米の輸入停止・中止を求める議会意見書が、二百を超える自治体で可決されたことが請願・陳情運動をしている農民連(農民運動全国連合会)のまとめでわかりました。

 同請願は、昨年の六月議会から十二月議会にかけておこなわれました。農民連の会員がいる市町村を中心に約五百議会に提出、そのうち四割で採択されたことになります。

 MA米の汚染が明らかになった十二月議会では、従来は継続審議や不採択としていた議会も可決する例が出ています。

 茨城県では陳情内容として、汚染されたMA米を義務輸入だと政府が解釈してむりやり全量輸入したことが汚染米不正転用事件の根本原因だったこと、世界で飢餓が増えているのに七十七万トンもの外国産米輸入の一方で国産米の強制減反をする理不尽さを訴えました。十二月議会で採択した石岡市では「需給バランスがくずれ米価が下落しているのに輸入が増えるのを大変危ぐしている」との賛同意見もあり全員一致で採択されています。

 五十六議会に提出した米どころ千葉県では、四十三が継続審議でしたが十二月議会では茂原市など三市町が新たに請願を採択し、九議会となりました。不採択の七議会を上回っています。

 三十六自治体に提出した福島県では県議会もふくめ二十七自治体で採択しました。浜通り農民連の中井信也さんは、「いままで相馬市などで農民連の請願を拒否する議会もあったが、今回は違った。保守系の議員も深刻に受け止めていることを反映している」と分析します。



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