2009年1月14日(水)「しんぶん赤旗」
イスラエル軍 密集地侵攻
ガザ
【カイロ=松本眞志】イスラエル軍は十三日早朝、パレスチナ・ガザ地区内の人口密集地域への侵攻を強めました。ガザ市で同軍は、ヘリコプターの空爆、軍艦による艦砲射撃の支援を受けながら戦車を先頭に侵入し、イスラム武装抵抗組織ハマスの民兵と激しい戦闘を行っています。ロイター通信が報じたもので、北部のベイトラヒヤ、ハンユニスでも両者の衝突が伝えられています。
イスラエル軍は十二日にガザ地区二十五カ所を空爆。現在、予備役部隊がガザ市街の包囲網縮小のために正規軍を支援しているとされます。
カタールの衛星テレビ・アルジャジーラによると、昨年の大規模空爆以来のパレスチナ側の死者は九百三十人、負傷者は四千二百八十人に上っています。死傷者の四割が一般市民で、ほとんどが女性や子どもだといわれています。
一方、ハマスは十二日にロケット砲弾三十発をイスラエルに撃ち込みました。同日夜の地上戦ではイスラエル軍兵士三人が負傷。これまでに十人が死亡しています。