2009年1月8日(木)「しんぶん赤旗」

春闘共闘アンケート

生活苦しい72%

前年比7ポイント上昇


 全労連などでつくる国民春闘共闘はこのほど、〇九春闘の「働くなかまの要求アンケート」第二次集計をまとめました。「生活が苦しい」との回答が正社員、パートとも72%にのぼっています。前年度の一月時点の集計を7・2ポイント上回っており、「生活が厳しくなってきたことがうかがえる」と指摘しています。

 正社員約二万五千人分、パート約四千人分を集計しました。

 生活実感をたずねたところ、正社員の回答は、「かなり苦しい」33・7%、「やや苦しい」38・6%。“苦しい”層が72・3%になり、前年度最終集計の65・1%から大きく増えました。

 パートも、「やや苦しい」が42・5%と多く、「かなり苦しい」とあわせた“苦しい”層は72%にのぼりました。

 賃上げ要求額(正社員)では、一万円が23・7%と最多で、三万円が18・6%、五万円が15%の順でした。前年と比べ、三万円以上の回答が微増。人数による加重平均は三万八百五円で、前年を約二千円上回りました。

 パートの時給引き上げ要求は、五十円(27・6%)と百円(25・7%)に集中。平均は百三円でした。

 また、パートの職場に対する不満(複数選択)では、「賃金が安い」が42・1%と最多。「正社員との賃金・労働条件の格差」(34・1%)、「職場や仕事がなくなるのではないか」(20・8%)と続きました。

 政府に対する制度要求(正社員、複数選択)のトップは、「医療・介護・保育・生活保護などの改悪阻止と制度改善」で47・9%でした。「物価高騰への対応や年金の改善」「消費税増税反対」「最低賃金の引き上げ」の順でした。

 全労連と国民春闘共闘委員会では、こうしたアンケートなどをもとに「だれでも月額一万円、時間給百円以上」の賃金引き上げ要求を提案。最低賃金引き上げのたたかいと結んで、月額十六万円、日額七千五百円、時給千円以上の賃金水準をめざすたたかいを提起しています。



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