2009年1月5日(月)「しんぶん赤旗」

核兵器廃絶をめざせ

民主議員 次期米大統領に要求


 【ワシントン=小林俊哉】米民主党のダイアン・ファインスタイン上院議員は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(三日付)に寄稿し、オバマ米次期大統領に核兵器廃絶の実行を求めています。

 キッシンジャー元国務長官ら元米政府高官四氏が二〇〇七年一月四日付同紙に「核兵器のない世界」を求めるアピールを発表してからちょうど二年。次期議会で情報特別委員会の委員長を務めるファインスタイン氏は、二〇一〇年までに法律で提出が義務付けられている「核態勢見直し」報告に、核廃絶を盛り込むよう主張しました。

 同氏は、核拡散の危険性の高まりが強く指摘されている今日、「新しい兵器を追い求め、さらに巨大な兵器庫を維持するのは無意味だ。核兵器のない世界をめざすことは、決定的に重要だ」と指摘。「米国は、そのために指導力を発揮すべきであり、オバマ氏は、ロシアのメドベージェフ大統領に、この道に加わるよう強く求めるべきだ」とのべています。

 その上で、「われわれは、核兵器が何のためにあるのかを認識しなければならない。それは抑止力ではなく、重大かつ募り行く脅威だ。オバマ氏は、大統領として、世界中での核兵器廃絶に献身すべきだ」としています。



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