2009年1月1日(木)「しんぶん赤旗」
イスラエル軍
陸海からも砲撃
仏の一時停戦案は拒否
【カイロ=松本眞志】イスラエル軍は三十一日にもパレスチナのガザ地区に対する攻撃を継続しました。前夜から早朝にかけての空爆では、救急車が直撃弾を浴び、医師一人とスタッフ一人が亡くなりました。カタールの衛星テレビ・アルジャジーラによると、これまでの犠牲者は三百九十一人、負傷者数は千八百人以上です。
三十一日午後は、空爆だけでなくガザ海岸沖の軍艦からの艦砲射撃、地区外で待機している戦車による砲撃も行われています。エジプト領に通じる地下道を破壊するための新型バンカーバスター(地中貫通弾)も使用されています。
域内では燃料や食料も底をつき、住民に対する緊急支援が必要な状態です。
イスラエルは国際社会の停戦案の検討に入ったとしていますが、フランスが提起した人道支援活動を保証する四十八時間の一時停戦案については「非現実的」と退けました。
イスラム武装抵抗組織ハマスも三十日にロケット砲弾四十発をイスラエル側に撃ちこみ、飛距離も伸ばすなどエスカレートさせています。ハマスはガザ地区封鎖を解除しない限り攻撃をやめないと主張しています。

