2008年12月31日(水)「しんぶん赤旗」

賃金に内部留保使え

CSでこくた氏


 こくた恵二国対委員長は二十九日夜放映のCS朝日ニュースター「2008大論争」に出演し、雇用や経済などのテーマで、各党代表や学者らと五時間にわたり議論しました。

 司会の宮崎哲弥氏に「今年の色」を尋ねられ、こくた氏は「赤」の紙を掲げました。こくた氏は「今年は『蟹工船』がブームになった。過酷な労働とあわせて、打開するたたかいが始まっている。大企業による非正規労働者の首切りに対し、労働組合が結成され、赤い腕章をつけて立ち上がった」と説明しました。

 大企業の「派遣切り」、首切りが広がっていることについて、こくた氏は「ひどすぎる。ストップさせるのが政治の責任だ」と強調しました。

 こくた氏は、京都府北部の機械工場が仕事の受注を九割カットされながら従業員を解雇せずにがんばっていることに言及。トヨタは十三兆円、キヤノンは三兆円以上の内部留保があることを指摘し、「労働者の賃金は十分まかなえる。大企業は社会的責任を果たすべきだ」と主張しました。

 最後に二〇〇九年の「天気」を問われ、こくた氏は「雨のち晴れ」と記入。「雇用と中小企業は本当に大変だ。なんとか年を越せても、年度末が越えられるかどうかという状況で、大雨が続く。しかし、国民の運動があるから、未来は徐々に明るくなる」と語りました。



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