2008年12月27日(土)「しんぶん赤旗」

公的保育制度 壊さないで

保育士・父母ら300人

厚労省前で抗議集会


 市町村と国が保育を実施・整備する公的保育責任をなくすなと抗議集会が二十五日夕、厚労省前で開かれました。ピンクや青、緑の光るブレスレットをつけ、「現行保育制度の解体反対」などの手作りのプラカードを掲げた保育所職員や父母、三百人が参加しました。全保連、自治労連、福祉保育労の主催です。

 実方伸子全保連事務局長が、厚労省社会保障審議会少子化対策特別部会で直接契約導入を中心とした第一次報告案のとりまとめが年明けに延期されたことを報告。現行保育制度の堅持・拡充、直接契約導入反対を求める請願署名の今国会衆参両院での採択にふれ、「採択は四回目です。地域で署名活動や学習会をすすめ国会議員に働きかけてきた私たちの運動の成果です」とのべると、「ワーッ」の声と大きな拍手が起きました。

 参加者が発言。十月三十一日、経営難を理由に突然閉園したハッピースマイルの谷塚駅前園(埼玉県草加市)園長だった西尾亜希子さん(37)は、預け先を失った親子の混乱ぶりを生々しく語り、民営化政策を批判。「親が安心して子育てできる国に変えてほしい」と訴えました。

 北海道北広島市から六人の職員と集会に来た民間保育園保育士(26)は、クリスマスツリー形の寄せ書きを手に、請願署名をさらに広げる決意をのべました。



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