2008年12月25日(木)「しんぶん赤旗」

教科書検定案撤回を

教育6団体声明 「巧妙に規制」


 教科書検定制度見直しをすすめている教科書検定審議会の改定案にたいし白紙撤回を求めていた六団体が二十四日記者会見し、教科書検定制度改悪をただちに中止するよう求める共同声明を発表しました。

 二十五日に開かれる検定審をへて「教科書改善」報告案が文科相に提出されます。声明は同報告案について、改定教育基本法や新学習指導要領に基づき、「愛国心」「道徳心」など「個人の内面にかかわる国定の教育目標・理念の徹底をはかろうとしている」と指摘。教科書検定の申請の際に「愛国心」などの教育目標が各教科書のどこに書かれているかの対照表を提出させるとしていることについて「国家権力によって教育内容をきびしく規制するもの」と批判しています。

 「沖縄戦の歴史歪曲を許さず沖縄から平和教育をすすめる会」の高嶋伸欣琉球大名誉教授は「巧妙に出版社への規制を強化し、昨年の沖縄の人びとの怒りを呼び覚ますものだ」と述べました。

 共同声明に加わったのはほかに、子どもと教科書全国ネット21、日本出版労働組合連合会、社会科教科書懇談会などです。



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