2008年12月21日(日)「しんぶん赤旗」

米軍再編費は3.5倍

グアム新基地建設費盛る


 財務省が二十日に内示した二〇〇九年度軍事費のうち、米軍再編経費は歳出ベースで八百三十八億円と、前年度(二百三十八億円)の約三・五倍にのぼる額を計上しました。

 大幅に増えたのは、在沖縄米海兵隊のグアム「移転」費です。これまではグアムへの新基地建設のための調査費にとどまっていましたが、今回は新基地の建設候補地の基盤整備費として三百四十六億円を計上。建設に関する費用が初めて盛り込まれました。

 米海兵隊キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市辺野古)沿岸部への新基地建設費も九十四億円、前年度比で四十六億円増えています。シュワブ内での移設工事費六十億円、環境アセス経費二十三億円に加え、辺野古沖の護岸工事を含む設計費として三億円を計上。一方、シュワブ沿岸部の埋め立て工事費は計上されませんでした。

 在日米軍のための「思いやり」予算は前年度比で百五十六億円減りましたが、SACO(沖縄に関する特別行動委員会)関係経費と、米軍再編経費を合わせると二千八百七十七億円となり、前年度に比べ、三百七十六億円増となります。



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