2008年12月20日(土)「しんぶん赤旗」

最高裁勝利へ心一つ

葛飾ビラ弾圧事件 支援者が集会


 マンションの共用部分で日本共産党の区議団だよりなどを配った荒川庸生さんが住居侵入容疑で逮捕され、東京高裁で不当な逆転有罪判決を受けた「葛飾ビラ配布弾圧事件」。事件から丸四年を前にした十九日、荒川さんを支援するビラ配布の自由を守る会は東京都葛飾区で最高裁勝利をめざす大集会を開きました。

 会場のかめありリリオホールには、席が足りないほどの約六百四十人が集まり、最高裁に無罪判決を要請する決議をあげました。

 集会では冒頭、十一月七日に三十七歳で急逝した故中村欧介主任弁護人をしのび黙とうを行いました。

 小田中聰樹東北大名誉教授が記念講演。「戦争や貧困・格差への道と、言論弾圧が一体に行われてきたということが歴史の教訓だ」と指摘。「ビラをまく自由を守ることは、歴史の教訓を未来に伝えること。誇りと自信を持って弾圧をはね返そう」とのべました。

 新たに主任弁護人となった後藤寛弁護士が報告を行った後、荒川さんがあいさつ。荒川さんは、「権力の象徴のような、最高裁だが、市民感覚がたくさん押し寄せればうち破ることはできます。署名や手紙を届けていただきたい。全力でたたかう決意です」とのべました。

 集会では日本共産党の小池晃参院議員、全労連の寺間誠治常任幹事、国公法弾圧堀越事件の堀越明男さん、世田谷国公法弾圧事件の宇治橋眞一さんが連帯のあいさつ。集会の最後に、シンガー・ソングライターの橋本のぶよさんが会場の参加者とともに「一枚のビラで…」を歌いました。

 またこの日、集会に先立ち、全労連、自由法曹団、国民救援会、ビラ配布の自由を守る会の四団体は「ビラ配布の自由を勝ち取る全国要請行動」に取り組み、最高裁前で宣伝し、無罪判決を求める署名や要請はがきなどを最高裁に提出しました。


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