2008年12月19日(金)「しんぶん赤旗」

雇用対策

与野党による会談を

こくた国対委員長 与党に申し入れ


 雇用対策をめぐり与党と民主、社民、国民新の三野党との対立が激化する中、日本共産党の、こくた恵二国対委員長は十八日午前、自民党の大島理森、公明党の漆原良夫両国対委員長と国会内で会談し、雇用危機打開の方策をまとめあげるために与野党幹事長・書記局長会談を開くことを申し入れました。

 大島氏は、この会談に先立って行われた自公両党と三野党との国対委員長会談について報告。こくた氏は、三野党が、みずから提出した雇用対策関連四法案の採決を同日の参院厚生労働委員会で強行しようとしていることに反対の考えを表明しました。

 その上で、こくた氏は、政府・与党が出している対策と三野党が出した法案の内容には重なり合う部分もあると述べ、自民党が、民主党の態度を理由に話し合いを拒否するのは間違っており、「角突き合わせて、結局何も実を結ばなかったということは避けなければならない。緊急に実施すべきことをまとめあげる真摯(しんし)な協議が必要だ」と強調。事態打開のための与野党幹事長・書記局長会談の開催を呼びかけました。

 大島氏は「お話の趣旨はわかった」としつつも、開催には応じませんでした。

 会談後、こくた氏は記者団に対し、いま起きている雇用破壊を告発し、「雇用という切迫した問題を党略的に扱うのではなく、いま大事なことは、どうすれば国民の声に応えることができるのか、与野党の責任ある者による協議を行うことだ」と強調しました。


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