2008年12月18日(木)「しんぶん赤旗」
アジア・アフリカ人民連帯機構
非核・非同盟掲げ大会
インド
日本AALA代表が発言
アジア・アフリカ人民連帯機構(AAPSO)第八回大会が十四日から十六日までインドのハイデラバードで開かれました。大会には、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(AALA)から秋庭稔男代表理事、幸野尭常任理事の両氏が参加しました。
今大会はソ連崩壊後初めて、二十年ぶりに開かれました。
秋庭氏によると、大会では、世界金融危機や気候変動と環境、侵略戦争反対、核のない平和な世界、非同盟運動、諸国民の連帯や今日の世界におけるAAPSOなどの課題を掲げて討論がおこなわれました。
秋庭氏は二日目の分科会で発言。二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議を核兵器廃絶への転機とするために、来年七月にカイロで開催される第十五回非同盟首脳会議の際に、関連の会場で被爆の実相を知らせる写真展を開催し、参加各国首脳に核兵器廃絶の国際署名を呼びかけることを提案しました。
この提案にはバングラデシュ、インド、ナミビアなどの参加者から積極的な反応がありました。
また幸野氏は同日の分科会で、日本AALAの真嶋良孝常任理事(農民運動全国連合会副会長)の文書発言を紹介。真嶋氏はそのなかで、AAPSOの組織が弱体化しているアフリカでの農民運動の広がりを強調しました。
日本の農民連が参加するビア・カンペシーナ(農民の道)の組織が、食料主権の旗をかかげて、アフリカだけでも五年前の五カ国五組織から十二カ国十二組織に前進していることを指摘。日本の農民連が日本AALAの有力組織として内外で力強い役割を果たしていることを紹介しました。
アジア・アフリカ人民連帯機構(AAPSO) 一九五八年の第一回アジア・アフリカ諸国民会議の決議で設立。アジア、アフリカ諸国民の連帯運動推進の旗を掲げ、核兵器廃絶と民族の独立、植民地体制打破などのために活動。第一回非同盟首脳会議(一九六一年)以来のオブザーバー資格組織になりました。本部はカイロ。日本AALAはAAPSO創立時からの構成組織で、非同盟首脳会議にオブザーバー参加している日本で唯一の組織。

