2008年12月16日(火)「しんぶん赤旗」

米軍流れ弾? 車破損

演習場から500メートルの民家

沖縄


地図

 十三日午後七時半ごろ、沖縄県金武町伊芸の男性(25)が自宅駐車場に止めていた自家用車のナンバープレートが壊れているのを見つけました。ナンバープレートに銃弾がめり込んでおり、県警石川署が器物損壊容疑で調べています。

 男性宅の北側約五百メートルには米海兵隊キャンプ・ハンセンの演習場があり、同署は流れ弾の可能性もあるとみて、銃弾を鑑定し米軍に照会する方針です。

 日本共産党沖縄県議団の嘉陽宗儀県議団長と前田政明県議団幹事長は、直ちに現場に駆けつけ、その男性の祖母(70)から状況を聞きました。

 嘉陽県議によると、祖母は十日午後三時半ごろ、被弾現場から約五メートル離れた自宅の軒先で洗濯物を干していると、突然「バーン」という音がして駐車場から煙が流れたといいます。すぐに周辺を確認しましたが、その時はナンバープレートの破損に気付きませんでした。祖母は「車がなかったら自分に当たっていた。恐ろしい」と話していたといいます。

 嘉陽県議は「民間地のすぐそばで実弾射撃訓練を行うことの危険性が改めて証明された。米軍再編で基地強化がすすむなか、米軍や政府が繰り返す『安全神話』がいかにでたらめで横暴なものであるかもはっきりした。引き続き基地撤去を求める県民運動を起こしていきたい」と話しています。

 地元紙は十四日、電子号外で事件の状況をいっせいに報道。金武町伊芸区の池原政文区長は「強い憤りを感じる。けが人が出なかったのは奇跡的だ。事実確認が先決だが、区の反応を見ながら町民大会の開催を決めたい」(「琉球新報」十四日付)と話しています。



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