2008年12月16日(火)「しんぶん赤旗」
中台の直通始まる
航空・海運・郵便 関係改善へ期待
分断後初
【北京=山田俊英】中国と台湾を直接結ぶ航空、海運、郵便が十五日始まりました。双方の往来は一九四九年の分断以来、春節チャーター航空便などを除いて第三国や香港を経由していましたが、日常的な直通は初めて。
中国の天津で海運直航開通式典が行われ、中国国務院台湾事務弁公室の王毅主任が「両岸(中台)の三通(通商、通航、通信)は歴史的一歩を踏み出した。長年の夢が実現した」とあいさつ。台湾からは国民党の連戦名誉主席が出席しました。
台湾では高雄港で行われた式典に馬英九総統が出席し、「三通の開始は両岸が和解し、再び対決の道をたどらないことを象徴している」と述べました。
航空便は同日朝、中国の深圳川空港と上海浦東空港から台湾桃園空港行き、台湾の台北松山空港から上海行きの便が乗客を乗せて飛び立ち、一時間半ほどで目的地に到着しました。航空直行チャーター便は毎日運航されます。航空管制官同士の直接交信も始まりました。
三通の実施は十一月に中台の交流窓口機関責任者が取り決めに調印して決まりました。関係改善を加速すると期待されています。

