2008年12月10日(水)「しんぶん赤旗」

原爆症認定審査求める

兵庫44人分 厚労相に異議申し立て


 原爆症認定の申請をしながら長期に放置されている問題で、兵庫県在住の被爆者は九日、行政不服審査法に基づいて、厚生労働大臣にすみやかな審査を求める異議申し立てを兵庫県に全国で初めて集団提出しました。

 原爆症認定集団訴訟近畿弁護団と「原爆症認定を求める集団訴訟の勝利をめざす支援ネットワーク・兵庫」が支援し、全国の皮切りとなる四十四人分を提出したものです。

 提出に先立って、藤原精吾弁護士が、時間稼ぎを許さないことと認定基準をもう一度見直すよう求めるという申し立ての目的を一行に説明。原爆症認定を申請しながら亡くなったり病気が重くなっている被爆者の実態を紹介し、「被爆者には時間がない。そのことを厚労省はわかるべきだ」と訴えました。

 長崎で被爆した男性(85)=芦屋市=は、「みんな苦しんで死んでいった。亡くなった人のことを思うとつらい。この行動は生き残った者の役目です。甲状腺に異常があります。一日も早く解決してほしい」と話していました。



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