2008年12月1日(月)「しんぶん赤旗」

独宣言“目標達成へ確実な一歩”

07年・温室ガス22%減 1990年比

京都議定書


 ドイツ環境省は十一月二十八日、二〇〇七年の国内温室効果ガス排出量が京都議定書の基準年となった一九九〇年比で22・4%減となったと発表しました。

 〇六年の温室効果ガス排出量の21・3%削減よりさらに1・1ポイント多く削減したもので、独環境省は、京都議定書で定めた〇八―一二年の削減目標(一九九〇年比で21%削減)の達成が「確実になる一歩」を記したと宣言しました。

 ドイツのガブリエル環境相は〇七年の温室効果ガス排出量削減成功の理由として、暖冬のほかに、加工産業の排出量が九〇年比で40%減、家庭での排出量も34%減、自動車のエネルギー効率化などをあげました。一方、発電分野では再生可能エネルギーの普及が十分でなく、九九年以来、排出量は増えているとしています。

 同相は「京都議定書は最初の小さな一歩にすぎない。気候変動に効果的に立ち向かうためには、さらに大きな課題をやり遂げなければならない」と語りました。

 ドイツも加盟する欧州連合(EU)は京都議定書で一九九〇年比8%減の温室効果ガス排出量削減目標を掲げています。EUは京都議定書後の中期目標として、二〇二〇年までに20%削減を決め、さらにEU以外の他の国が合意すれば30%の削減目標を掲げています。



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