2008年11月29日(土)「しんぶん赤旗」

イラク空自に撤収命令

米兵輸送が大半 情勢泥沼化のなか


 浜田靖一防衛相は二十八日、イラク特措法に基づいて同国内で米兵輸送などを行っている航空自衛隊に撤収命令を下しました。空自部隊は撤収作業を開始し、一部を除いて年内に帰国します。南部サマワに駐留していた陸上自衛隊は二〇〇六年七月に撤収しており、約五年間にわたった自衛隊のイラク派兵は終了します。

 現在、空自隊員約二百人とC130輸送機三機がクウェートのアリアルサレム空軍基地に駐留しており、同基地を拠点にイラクの首都バグダッドや北部のアルビルへの空輸を行っています。

 自公政権は〇三年七月、米軍主導のイラク軍事支配を支援するためイラク特措法を強行。同年十二月から派兵を開始しました。戦後初の戦地への派兵という重大な動きでした。

 陸自撤退後、空自部隊は活動範囲をバグダッドとアルビルに拡大。武装米兵などの空輸を主任務とし、米軍の武力行使に直接、加担するようになりました。

 これに対して、今年四月に名古屋高裁は、空自の活動は他国の武力行使と一体化した行動で憲法が禁じる海外での武力行使に該当するとして、「憲法違反」との判決を下しました。

 また、米軍主導のイラク軍事支配が破たんして情勢が泥沼化。同盟国の撤退が相次ぐなか、政府は今年九月にイラクからの年内撤収の方針を決めていました。

 二十六日現在、派兵人員はのべ約三千五百人。空輸回数は八百十回で貨物の重量は六百七十一トンです。〇六年七月以降、輸送人員の七割以上は米兵です。また、陸自と海上自衛隊を合わせたイラク派兵総人員はのべ約九千五百人です。

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