2008年11月26日(水)「しんぶん赤旗」

「慰安婦」問題早期解決訴え

いつまで被害者に証言させるのか

要請や集会


 第九回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議の参加者は二十五日、政党への要請や集会を行い、この問題の早期解決を訴えました。各国から被害者をはじめ、支援団体の関係者らが多数、国会前に駆けつけました。

 集会では、韓国、東ティモールの二人の被害者が、初めて証言を行いました。

 韓国人の李秀山さんは、お金がもうかるといわれ、中国に連れて行かれました。「当時は十六歳で、怖くてどうしようもなかった。逃げようとして失敗し、体中に焼きごてを当てられた。妊娠したと告げたら軍の病院でおろされ、子宮までも摘出された」と語ると、その場に泣き崩れました。「いま八十一歳になった。日本政府が謝って賠償してくれれば、堂々と生きていける」と訴えました。

 東ティモールのエスペランサ・アメリア・フェルナンデスさんは、「小さい部屋に閉じ込められ、毎晩、三、四人の相手をさせられた」といいます。「日本の兵士が勝手にきたとは思えない。政府として謝罪するのは当然のことだと思う」と語りました。

 支援団体の関係者からは、「いつまで被害者に証言させなければならないのか。日本政府は早く事実を認め、謝るべきだ」「いまも戦争で苦しい思いをしている世界の女性たちが、この運動に共感し、応援してくれている。謝罪、賠償が実現するまで頑張る」などの声が相次ぎました。

 日本共産党の紙智子参院議員も参加し「被害者の方が元気なうちに、解決したいと改めて強く感じた。他の政党とも力を合わせて、早期解決していけるよう、力を尽くしたい」と発言しました。



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