2008年11月24日(月)「しんぶん赤旗」

政府系シンクタンク所長

駐イラク アフガン 米軍は撤退を

カザフスタン


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 カザフスタンの大統領付属戦略調査研究所のブラート・スルタノフ所長がこのほど都内で講演し、「米軍はイラク、アフガニスタンから撤退するべきだ」と述べました。カザフはイラクから十月に部隊を引き揚げましたが、北大西洋条約機構(NATO)軍によるアフガンへの物資輸送では領空通過を認めて協力しており、同所長の発言は注目されました。

 スルタノフ所長はまた、ロシアがグルジアの一部である南オセチアとアブハジアの「独立」を承認したことについて、「国際法に反する」と批判。カザフスタンはロシアと集団安全保障条約を結ぶなど協調していますが、グルジアの二地域の独立は認めないと話しました。

 同所長は「イラク戦争が始まった時、米国の軍事力がすべてを解決したとみんな思った。しかし、そうでないことが分かった。米軍はイラク国内の抵抗に太刀打ちできなかった」と指摘。アフガンの状況についても、「全世界のアヘンの約九割が生産されている。何よりもまずアフガン経済を立て直す必要がある。教育分野にお金を注がねばならない。そうすれば国際テロリストたちもいなくなる」と強調しました。(田川実)


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