2008年11月19日(水)「しんぶん赤旗」

参院審議ストップ

民主 採決拒否へ「転換」


 参議院は十八日、民主党が十七日に突然の「方針転換」を行ったことをうけ、予定されていたすべての委員会で質疑がストップするという異常な事態となりました。

 民主党の「方針転換」は十七日夜に行われた小沢一郎代表と麻生太郎首相との会談を受けたもの。政府が第二次補正予算案を今国会に提出しなければ、新テロ特措法延長案を十八日の参院外交防衛委員会で採決するとしていた与党との合意を破棄すると表明しました。

 十八日に質疑が行われなかったのは、外交防衛委員会に加え、総務、財政金融、厚生労働、経済産業、国土交通の各委員会。いずれも、この日の日程が決まっていましたが、参院第一党の民主党が反対しました。

 日本共産党は、外交防衛委員会で、採決に反対したうえで、質疑を行うよう要求したのをはじめ、総務、財政金融、厚生労働の各委員会でも質疑を強く求めました。

 新テロ特措法延長案の参院での採決が先送りとなったため、麻生首相は十八日の衆院本会議で、今月三十日が会期末の国会会期延長について「現在、検討しているところだ」と述べました。


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