2008年11月3日(月)「しんぶん赤旗」

米ミサイル防衛基地の建設反対

「核軍拡阻止する運動を」

プラハで国際会議


 【プラハ=岡崎衆史】米軍のミサイル防衛(MD)基地に反対する国際会議が一日、MDのレーダー基地建設が計画されるチェコのプラハで二日間の日程で始まりました。


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 冒頭あいさつしたルボミール・ザオラレク・チェコ下院副議長(社民党)は、チェコのレーダー基地、ポーランドの迎撃ミサイル基地建設などを支持する人々の論理には、自国の安全保障を米国に依存する考え方があると批判。イラクやアフガンでの戦争などにみられる現在の米政権の安全保障政策は間違っており、これへの追随は「遺憾だ」と発言しました。その上で、チェコ政府は、米国の誤った外交政策を批判し、欧州連合(EU)の他の加盟国とともに、「独自の、尊厳ある外交政策を行うべきだ」と主張しました。

 MD基地建設予定地近くにあるトロカベツ村のヤン・ネオラル村長は、「村のある地域では、一九二三年以来、戦争や軍事演習場の設置などを理由に住民の強制移住が繰り返されてきた。レーダー基地建設でも、あとから健康被害が分かり移住を強いられることにもなりかねない」と危機感を表明しました。

 一方、英国の反核団体、核軍縮運動(CND)のケート・ハドソン議長は、「MD基地は、世界だけでなく宇宙も視野に入れた米国の世界支配戦略の一環として現れてきた構想であり、すでに核兵器も含めた軍拡競争を引き起こしている」として、これを阻止する運動の重要性を強調しました。

 会議は、チェコの平和団体、反基地(ノーベース)イニシアチブが主催しました。


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