2008年11月1日(土)「しんぶん赤旗」

自立支援法廃止訴え6500人集う

障害者ら全国から


 「もうやめようよ!障害者自立支援法 10・31全国大フォーラム」が三十一日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で開かれ、全国各地から六千五百人が参加しました。

 自立支援法によって導入された「応益負担」が障害者の生活を直撃している実態が報告され、障害者の権利を守る制度に作り直すことを求めるアピールを採択しました。

 主催は日本障害者協議会、障害者の地域生活確立の実現を求める全国大運動実行委員会などでつくる実行委員会。主催者を代表して全日本ろうあ連盟の石野富志三郎副理事長が、自立支援法の廃止を訴えました。

 各政党の代表があいさつしました。日本共産党の小池晃参院議員は「政府が手直しをしても自立支援法への怒りが収まらないのは障害が重いほど負担が重いという根っこが間違っているからだ」と指摘。「思いやりは米軍にではなく、障害者にこそするべきもの、廃止まで力を合わせ頑張ろう」と訴えました。

 おそろいの緑のTシャツで三十人が参加したのは埼玉県三郷市の「緑の風福祉会」の人たち。職員の女性(25)は「(利用者の自己負担は)昼食代と利用料で月八千円くらいになります。工賃を上回る人も出ています。施設経営も報酬単価の抑制などで大変です」と話しました。

 集会後、参加者はデモ行進や厚労省への要請に取り組みました。



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