2008年10月29日(水)「しんぶん赤旗」

「慰安婦」決議を採択

日本に謝罪・賠償求める

韓国国会


 韓国国会は二十七日、日本軍「慰安婦」問題で、日本政府に公式謝罪と賠償などを求める決議を全会一致で採択しました。四月の改選以降、国会がこの問題で決議をするのは初めてです。

 決議は日本政府に対し、被害者への公式謝罪と賠償を要求。アジアの女性たちを旧日本軍の「性奴隷」にした「反人権的な犯罪行為」の事実を日本国内の歴史教科書に十分に反映すること、日本の国会が被害者救済に向けた関連法を速やかに制定することなどを求めています。

 韓国政府に対しても、問題解決に向けて「積極的で明確な役割」を果たすよう求めています。

 国会女性委員会を代表し、趣旨説明をした申楽均(シン・ナッキュン)委員は、二〇〇七年に米国や欧州などで同様の決議が採択されるなど、「解決を求める流れが広がっている」と指摘。一九九三年以降、韓国政府に登録されている被害者二百三十四人のうち百三十八人が死亡し、生存者の健康状態も悪化しているとして、「これ以上、解決を遅らせるわけにいかない」と語りました。



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