2008年10月25日(土)「しんぶん赤旗」

首相のバー通い 「喫茶店に毛が生えたような話」

閣僚から擁護論続々


 二十四日の閣僚資産公開に関連し、同日の閣議後の記者会見で各閣僚から、四億五千万円超の総資産を保有する麻生太郎首相の「庶民感覚とのずれ」に関する意見が相次ぎました。

 首相は就任以来、連夜のようにホテルのバーなどに通い、批判の声が上がっています。これに対し、保有資産トップの鳩山邦夫総務相は「私も兄も庶民の気持ちを理解する政治家だ。首相も同様ではないか」と、兄である鳩山由紀夫民主党幹事長を引き合いに首相を擁護。ホテルのバーでの飲酒は「喫茶店でお茶を飲むのに毛が生えたような話」と例えました。

 「資産家だから庶民感覚がないということではない」(斉藤鉄夫環境相)、「資産家でも能力があれば全然構わない」(森英介法相)などと擁護論が続出。ただ、河村建夫官房長官だけは「一国の首相は国民から注視されている。そのことだけは絶えず頭に入れて(ほしい)」と、首相の言動に苦言を呈しました。


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