2008年10月22日(水)「しんぶん赤旗」

銀行の税金救済を当然視

佐々木議員に日銀副総裁候補

議運委


 衆参の各議院運営委員会は二十一日、政府が十五日に提示した日本銀行副総裁に山口広秀日銀理事を昇格させる国会同意人事について、所信聴取と質疑を行いました。衆院で、日本共産党の佐々木憲昭議員が質問しました。

 山口氏は所信表明で、「日銀の使命は物価の安定と信用秩序維持の達成」と強調。みずからの役割について「(日銀に)長く勤めた経験をもとに、職員の専門性を引き出し、組織力を発揮させる」と述べました。

 佐々木氏は、金融・証券へのゆきすぎた規制緩和と銀行への公的資金投入についての認識をただしました。山口氏は規制緩和についてはまともに答えず、公的資金投入については「ちゅうちょせず判断する必要がある」などと国民の血税を投入することを当然視しました。

 日銀人事をめぐっては、先の通常国会で正副総裁候補が、野党が過半数を占める参院で相次いで不同意となりました。結局、副総裁から昇格した白川方明総裁と西村清彦副総裁が同意されたものの、残り一人の副総裁は空席が続いています。

 衆参両院は二十四日にそれぞれ本会議を開き、同人事案について採決する予定です。


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