2008年10月12日(日)「しんぶん赤旗」

ホンジュラス国会

ALBA加盟を承認


 【メキシコ市=島田峰隆】中米ホンジュラスの国会(百二十八議席)は九日、八月下旬にセラヤ大統領が調印していた米州ボリバル代替構想(ALBA)への加盟協定を賛成七三、反対ゼロ、棄権五五で承認しました。

 これによって「親米国」とされてきた同国は、中南米の左翼政権と協力を強め、親米・新自由主義路線からの転換を本格的に進めることとなります。

 国会審議にあたり、米国と関係の強い経済団体は、「ALBAを認めると対米関係が悪化する」と反対運動を広げました。

 しかし国会には加盟を支持する市民が多数つめかけるなど支持の世論は強く、野党の国民党も「貧困層の利益になるとされる政策に反対することはできない」と主張。反対票を投じることはできず、棄権に回りました。

 ALBAは米国主導の米州自由貿易圏構想に対抗して相互支援と連帯を進める中南米の地域機構。二〇〇一年にベネズエラのチャベス大統領が提唱し、同国とキューバ、ボリビア、ニカラグア、ドミニカの五カ国が加盟しています。


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