2008年10月6日(月)「しんぶん赤旗」

「障害と平和」語り合う

きょうされん大会シンポ


 広島市で開かれた障害者共同作業所の全国組織「きょうされん」の第三十一回全国大会の特別企画として五日、シンポジウム「障害と平和〜ヒロシマは戦争と原爆を許さない〜」があり、約百人が参加しました。

 同大会実行委員長で広島市立大広島平和研究所所長の浅井基文氏が司会をつとめ、『はだしのゲン』で知られる漫画家の中沢啓治、女優で『きのこ雲の下から、明日へ』著者の斉藤とも子、被爆体験の証言活動を続ける久保浦寛人、「福祉工房むぎ」施設長で肢体障害者の福波黎子の四氏がパネリストとして報告しました。

 福波氏は旧満州からの引き揚げ体験について「障害者は戦中、お国の役に立たない厄介者という扱いをされた」と証言。浅井氏が「被爆者と障害者が直面する差別問題について語りたい」と提起し、中沢氏は「A級戦犯に戦争責任を問わない異常が続く限り、差別の問題は解決できない」と語りました。

 大会は二日間の日程を終え、ボランティア八百人を含む約三千五百人が参加しました。閉会全体会では「私たちは関係団体と連携しながら『障害者自立支援法訴訟』に立ち上がることを決意しました」との大会アピールを採択しました。


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