2008年9月24日(水)「しんぶん赤旗」

クラスの半数が授業料払えず…

教育格差の相談殺到

日高教


 日本高等学校教職員組合(日高教)は二十三日、「高学費・(統廃合による)高校つぶし・教育格差」についての告発ホットラインを二十四日までの二日間の予定で開設しました。

 受付時間前から電話がかかり、立て続けに電話が鳴ります。

 「授業料の免除を受けられなかったが、本当に受けられないのか」「どこに相談していいかわからない」と訴える保護者。教員からは、修学旅行の積み立てができず、親が当日の一括払いができないかと相談に来たり、生徒が調理実習の料理を食べずに家に持ち帰るなど深刻な実態が寄せられました。定時制高校の教員はクラスの半数が授業料を払えず、その大半が一人親の家庭(母子、父子家庭)だと相談しました。

 日高教の佐古田博副委員長は「相談先がわからないとの声が多く、苦しんでいる人が孤立していると感じた。経済的理由で学業をあきらめることをなくすために、実態を告発し、社会的連帯をつくることが重要だ」と述べていました。

 告発ホットラインは二十四日、午前十時から午後四時まで。電話03(3556)3980、03(3556)3981。



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