2008年9月23日(火)「しんぶん赤旗」

麻生新総裁選出

国民の苦しみに向き合え


 福田首相の政権投げ出しにともなって実施された自民党総裁選で、麻生太郎幹事長が二十二日、新総裁に選出されました。あいつぐ問題発言など、国民がいま不安に思ったり、苦しんでいることに正面から向き合うことができるのか―。


尊厳傷つけた反省なし

 全国老後保障地域団体連絡会事務局長の後藤迪男(みちお)さん 麻生氏は舛添厚労相に続いて、「後期高齢者医療制度」の抜本見直しを表明しました。

 高齢者、国民から総スカンをくった同制度は、軽減策等では選挙に耐えられないと判断したのでしょう。

 内容は十分明らかにされていませんが、(1)「七十五歳以上」など年齢で区分しない(2)年金からの保険料天引きは強制しない(3)世代間の反目を助長しない―を原則に一年間かけて現制度を見直す方針としています。

 私たち、たたかってきた高齢者は手ごたえを十分感じています。

 一方で麻生氏は「基本的にそんなに悪い制度だと思っていない」と発言するなど、高齢者の尊厳を傷つけてきたことへの反省がありません。

 「後期高齢者といわれるとむしずが走る。総選挙をまたず、一日も早くこの制度を葬ってもらいたい」というのが私たちの気持ちです。

 私たち高齢者の合言葉は「こんどの選挙に勝利して、後期高齢者医療制度にとどめを刺そう」です。二十四日にも、巣鴨・地蔵通りで宣伝をくりひろげる予定です。

国際的孤立いっそう

 石山久男・歴史教育者協議会前委員長 麻生さんは創氏改名や韓国との関係で、問題になる発言を繰り返してきた人です。そういう人が首相になるということは、これからの日韓関係ひいてはアジア全体の平和をつくっていくという意味で、非常に大きな障害になると思います。

 「従軍慰安婦」の問題では、「慰安婦」の強制を否定する右翼的な政治家グループの中心的人物の一人です。

 この問題では昨年、各国の議会で決議がされるなど国際的な問題になっています。それは単に過去のことだけではありません。いま現に戦争のなかで起きている人権侵害を、これから二度と起こさないためにどうすればいいのかという立場から、過去の問題にきちんと決着をつけようというのが国際社会の一つの一致点になっています。

 しかし、麻生さんはそういうことにおいての知識が全くなく、いまも「慰安婦」の強制を否定するような考え方の持ち主です。そういう人間が首相になるということは、日本の政治の国際的孤立をいっそう深めることになります。


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