2008年9月19日(金)「しんぶん赤旗」

外来診察が無料に

左派政権 公約を実行

パラグアイ


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 【メキシコ市=島田峰隆】南米パラグアイでは十五日から、全国の公立病院や診療所で外来診察と緊急治療が無料になりました。経済的理由で治療を受けられない国民をなくすことが目的。医療費負担の軽減は、八月に発足したルゴ左派政権の主要公約の一つです。

 保健省は今年中に、入院患者の検査費の廃止など無料化の対象を段階的に広げる予定です。医師や看護師がより良い労働条件を求めてヨーロッパ諸国などに流出することを防ぐために、賃金の引き上げも検討しています。

 地元紙によると、十五日から各地の公立病院に外来診察の無料化を知らせる張り紙が出されました。

 パラグアイは南米の最貧国の一つ。保健省によると貧困層の四割近くが経済的理由で治療を断念しています。

 ルゴ氏は四月の大統領選挙で、右派政権による弱肉強食の経済政策を批判。「新しい発展モデル」を掲げ、貧困層支援を最優先課題に掲げて勝利しました。


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