2008年9月17日(水)「しんぶん赤旗」
麻生氏豪雨発言
「国民の命に無頓着な現れ」 市田氏
「安城や岡崎だったからいいけど、この名古屋で同じことが起きたら、この辺、全部洪水よ」。自民党の麻生太郎幹事長は十四日に名古屋市で行った自民党総裁選の街頭演説で、八月末に東海地方を襲った豪雨災害についてこう述べました。
この豪雨は、愛知県岡崎市内で死者二人、家屋の床上・床下浸水二千九百十六件という大きな被害をもたらしたもの。
麻生氏の発言については、岡崎市や安城市が抗議文を同氏に送付するなど批判が広がっています。
日本共産党の市田忠義書記局長は十六日の記者会見で、「許しがたい発言だ。死者も出て、大変な被害が出ている。もしこれを安城、岡崎の人が聞いたら何と思うか。自民党政治が、いかに国民の暮らしや命に無頓着かということの現れだ。たまたま街頭で思わず(失言癖が)出たというだけでは済まされない重大な発言だ」と怒りを込めて語りました。

