2008年9月15日(月)「しんぶん赤旗」
中国・毒ミルク
被害全国に
【北京=山田俊英】十四日付の中国各紙は、有毒物質メラミンが混入した粉ミルクによる乳児の腎臓結石が全国に広がっていることを報じました。
十日に事件が発覚した甘粛省以外に、北京市で六つの症例が見つかったのをはじめ、江蘇省、広東省など各地から報告されました。汚染された製品は約七百トン出荷されたといわれます。国務院(内閣)の調査委員会が十三日に発表した四百三十二件以上に拡大する可能性があります。
インターネット・ニュースサイトの書き込みには、製造元の三鹿集団(河北省石家荘市)に非難が集中。六月に消費者から問題を指摘する投書を受け取りながら公表しなかった担当官庁の国家品質監督検査検疫総局(質検総局)も「役人は毎日何をしているのか」と批判されました。
十三日の記者会見で質検総局の蒲長城副局長は、訴えを三カ月間放置した理由について「詳しいことはわからない」と答えただけ。記者から「北京五輪があったから隠していたのではないか」と問い詰められました。
問題の製品は値段が安いため、農村部の貧しい家庭が購入することが多いといわれ、ネットでも「いつも農民が犠牲になる」との声が相次ぎました。
混入の動機について調査委員会は、原料乳のたんぱく質を多く見せかけるためだったと発表しました。

