2008年9月12日(金)「しんぶん赤旗」

国は知事の意見に従え

熊本・川辺川ダム建設中止

市田書記局長が会見


 日本共産党の市田忠義書記局長は、十一日の記者会見で、熊本県の蒲島郁夫知事が同日、川辺川ダム建設計画の白紙撤回・建設中止を求めたことについて、「地元住民の粘り強い、長期にわたる運動の成果だ」と指摘。「国は知事の意見表明に従うべきだ」とのべ、ダムによらない治水に切り替えるよう求めました。

 五木村などを現地視察したこともある市田氏は、流域の多くの自治体が白紙撤回を求めていたことに言及し、「知事は議会での意見表明の中で、水没予定地域で移転を余儀なくされた住民に思いを寄せている。国こそ、こうした住民にきちんとした対応をすべきだ」と要求しました。

 記者から、総選挙に臨んでの日本共産党の手ごたえについて聞かれた市田氏は、京都市南区の市議補選(七日)で日本共産党候補が従来の支持層より一回り広い層からの支持を得て、自民党候補を破ったことを紹介。「手ごたえは十分。とくに後期高齢者医療制度と人間らしい働き方の破壊への怒りは強烈だ。大きな変化を起こせる手ごたえがある」とのべました。その上で「(前進の)条件、可能性は大いにあるが、それを生かすのは、これからの全党の奮闘にかかっている」と強調しました。



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