2008年9月9日(火)「しんぶん赤旗」
学力テストで橋下大阪知事
“非公表自治体の予算カット”
成績問題で教委敵視
大阪府の全国いっせい学力テスト結果が二年連続低位だったことをうけ、橋下徹知事が問題発言を繰り返しています。
各紙の報道によると知事は､｢教育委員会は最悪」などとのべ、市町村教委の結果公表を主張。これをうけ、府教委は十日に府内の市町村教委に自主公開を要請しますが、市町村教委からはとまどいの声があがっています。
橋下知事は、「市町村が非公開など自由にやるなら府教委は解散する」「あのクソ教育委員会が過度な競争が生まれるからと発表しない」などと発言。非公開の市町村教委には、府が小学校二年生まで独自に実施している三十五人学級の費用を「出す必要はない」として、来年度予算はつけない考えを示しています。また、三十五人学級存続運動にとりくんできたＰＴＡについても「役職だけが独り歩きしている」と批判しています。
大教組が抗議
大阪教職員組合の辻保夫委員長は八日、知事あての抗議文を提出。「自分の方針、主張に同調しないものを敵視し、反対意見を封じこめるためには手段を選ばずというやり方は『恐怖政治』『暴君政治』。知事としての資質、資格が問われる」「子どもたちのすこやかな成長をめざすすべての教育関係者の努力に水をさし、府政のたて直しを願う府民の失望と怒りをひきおこすもの」と批判。一連の暴言を撤回し、関係者に謝罪することを求めています。
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