2008年9月8日(月)「しんぶん赤旗」
共産党、全国で街頭に
“ご一緒に政治転換”
福田首相の政権投げ出しから初の日曜日となった七日、全国の日本共産党支部と後援会は「大企業とアメリカ中心の政治から国民の願いを実現する政治に変えよう」と、ポスター張り出し、ハンドマイク宣伝、対話・支持拡大に全力を挙げました。市田忠義書記局長が東京都江東区の亀戸で街頭演説に立ったのをはじめ、党幹部、議員、候補者が各地で訴えました。
東京・大田区
にぎわう東京都大田区・京急蒲田駅近くの商店街で、日本共産党の大田地区南蒲田支部と後援会は、黒沼良光区議(東京都議候補)とともに、日本共産党のポスター「貧困なくし、平和な日本へ 政治の中身を変える」を張り出す一方、ハンドマイクで訴えました。
「二代続いて総理大臣が政権を投げ出す。こんな自民・公明に政権担当能力はありません。臨時国会で国政の基本問題を徹底的に論議し、総選挙で国民の審判をあおぐことを要求します」。支部長(58)らが訴えます。「暑い中、がんばってますね」と通りかかった人が声をかけ、対話がひろがります。
大田区内には、公明党や民主党のポスターなども張り出され、同支部はポスターでも他党に負けられないと奮起。宣伝とあわせて、同支部の女性(68)ら約十人が手分けして、「新しい日本共産党のポスターを張らせてください」と、後期高齢者問題や地元の社会保険病院「蒲田総合病院」存続問題などを話しながら、商店街や路地を回ります。「いいですよ」「ごくろうさま」と激励の声が返ってきます。
ポスター掲示を快諾した主婦(61)は「福田首相が勝手に辞めて、総裁選とか解散とか、自分たちのことしか考えていない。国民は生活苦でいま大変なのに」と語ります。
いつもポスターを掲示してくれる男性(60)は「一年もたたずにまた首相の辞任。自民・公明政権がだらしない。自民のだれになっても同じ。政治が変わらなければ」と話しました。
香川
七日、日本共産党香川県委員会では、午前中に全県活動者会議を開き、午後から各党支部がいっせいに「ポスター張り出し」をしました。
高松市の鶴尾支部は、白川よう子県議とともに二人一組、二チームに分かれて行動しました。各地でポスターを張りながら、白川県議が政策を訴えました。
街ゆく人からは「お、共産党の新しいポスターやな。もうすぐ選挙かい? がんばてや」などの声がかかりました。
同市の山田支部や、香川町支部など、広範の地域に責任を持つ支部では、六日からポスターの張り出しを始めており、二十一日までに五千枚を張り終える計画です。
東京で市田氏 争点明らかにし信問え
日本共産党の市田忠義書記局長は七日、東京都江東区の亀戸駅近くで街頭演説し、自民党政治を根本から変えるために全力をあげると訴えました。買い物中の人が足を止め、聞き入りました。
市田氏は、自民党が二代続けて政権投げ出しを演じたのは、「自民、公明の政治が行き詰まり、現状を打開できなくなったことの何よりの証明だ」と指摘。国民そっちのけで繰り広げられている自民党総裁選について、「大企業のもうけ第一、アメリカいいなりの政治を変えようという人はだれ一人としていない。だれが福田首相の後継者になろうと、自民党政治に未来はないのは明らかだ」と述べました。
市田氏は、派遣労働や後期高齢者医療制度などの決定的場面で自民党政治と真正面から対決してきたのが日本共産党だと指摘。「自民党政治を根本から変えるために、日本共産党は、これからもみなさんとご一緒に全力を挙げる決意だ」と表明しました。
そして、「大企業のもうけ第一主義から暮らし第一の政治に切り替え『ルールある経済社会』をつくる」ことと、「日米安保条約にもとづくアメリカいいなり政治をやめ、憲法九条を守り独立・平和の国づくりをすすめる」という二つの柱で本当の政治の転換をすすめると強調しました。
また、総裁選の熱が冷めないうちに解散・総選挙に打って出ようとしている自民党のたくらみについて、「国民無視もはなはだしい」と批判。だれが首相になっても焦眉(しょうび)の問題で所信を明らかにし、徹底審議で争点を明らかにしたうえで国民の信を問うのが民主政治の道理ある方向だと強調しました。

