2008年9月4日(木)「しんぶん赤旗」

外国産米輸入強行へ

08年度初 2万5千トン 17日入札

農水省


 農水省は三日、外国産米(ミニマムアクセス米)の輸入のための二〇〇八年度初の入札を十七日に実施することを明らかにしました。この入札で、主に主食用として消費される外国産米二万五千トンを輸入する予定です。

 日本政府は、WTO(世界貿易機関)協定に従うとして、輸入する義務もないのに、アメリカなどのコメ輸出国から、毎年度約七十七万トンを輸入してきました。

 しかし、最近の世界的なコメ不足と価格高騰により、〇七年度分の最後の入札(今年四月二十二日実施)では、予定していた六万二千五百二トンの輸入すべてが落札できませんでした。〇八年度に入っても、例年なら第一回の入札をする五、六、八月にも入札が実施できないまま推移してきました。

 農水省は「この間、外国産米の輸入を求める業者からの要望もあり、米国政府などの関係機関と調整してきた」(食糧貿易課)と説明。米国政府や輸入業者からの圧力が、入札決定強行の背景にあることを示唆しました。

 輸入米の入札は、主に主食用に使われるコメを取引する「SBS入札(売買同時入札)」(年四回程度実施)と、主に加工用に使われるコメを取引する「一般入札」(年九回程度実施)に分かれています。

 今回の入札はSBS入札の一回目。同省はSBS入札で〇八年度に合計十万トンを輸入するとしています。


コメ世界的高騰に加担

 農民運動全国連合会(農民連)の事務局長、笹渡義夫さん(51)の話 地方自治体の議会でこれまで、ミニマムアクセス米の輸入中止を求める請願の採択が広がっています。

 国内の消費者がだれも食べたくない外国産米の輸入はやめてほしいというのが、国民の世論になっているのです。

 国際的なコメの価格高騰が続いている中で、日本がいま輸入を強行すれば、さらなる価格高騰に加担し、コメ不足で困っている国の人たちから、その食料を奪うことにもなります。

 また、コメが余っているとして減反が強制されている私たち国内農家にとっても、コメ輸入を強行する日本政府の姿勢は理解できません。

 多数の世論を無視し、WTO協定でも義務とはしていないコメ輸入は、絶対、許せません。



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