2008年9月3日(水)「しんぶん赤旗」

原子力行政問いただす

宗教者が全国集会

福井・敦賀


 原子力行政を問い直す宗教者の会の全国集会が一日〜三日の日程で福井県敦賀市内で開かれています。

 同会は高速増殖炉「もんじゅ」の初臨界を間近に控えた一九九三年、仏教やキリスト教、神道など約十五の宗派の宗教者が敦賀市で稼働反対を訴えて結成。毎年世話人会を開きながら、機関紙「フォーラム」を発行して活動しています。

 二日目は、地震研究者の石橋克彦氏が「原発と地震」と題して講演を行いました。石橋氏は既設原発について、(1)古い地震学に基づく(2)地震活動の静穏期に建設した(3)多くが地震の起こりやすい場所に建設した―などの問題点を指摘し、「ほぼ日本列島全体が地震活動期に入っている」として、通常の地震災害と放射能災害が複合する「原発震災」の危険性を明らかにしました。

 最終日は、「もんじゅ」の運転再開反対を訴えて敦賀市、福井県知事、内閣府に申し入れを行います。 


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