2008年9月1日(月)「しんぶん赤旗」

谷本内閣府副大臣に問題献金

破たんゼネコンから3年間で33万円


 内閣府副大臣の谷本龍哉衆院議員(和歌山1区)が支部長を務める「自民党和歌山県第一選挙区支部」が、会社更生手続き中だった地元のゼネコン大手「浅川組」(和歌山市)から二〇〇四年に九万円、〇五年、〇六年に各十二万円の計三十三万円の献金を受け取っていたことが三十一日、本紙の調べでわかりました。


 政治資金規正法は、三年以上続いて赤字の企業の献金を禁じています。

 浅川組は、一九九八年七月に六百三億円の負債を抱え、会社更生法適用を申請。二〇〇〇年、和歌山地裁が更生計画を認可、〇六年十月三十一日に更生手続きを終了しています。

談合容疑で捜索

 この間、同社は、県が〇四年十一月に発注したトンネル工事をめぐる談合容疑で大阪地検特捜部の家宅捜索を受けています。また、〇七年六月には、防衛施設庁発注工事をめぐり、公正取引委員会から排除措置命令、課徴金納付命令を受け、同年十月、十五日間の営業停止処分を受けています。

 谷本副大臣は、県議を経て、衆院議員当選三回。総裁派閥の町村派に所属し、福田改造内閣で金融・行政改革・公務員制度改革担当の副大臣に就任しました。

福田改造内閣で

 福田改造内閣では、保岡興治法相(衆院鹿児島1区)が支部長を務める「自民党鹿児島第一選挙区支部」も、債務超過状態の地元第三セクターから計八十六万円の献金を受け取っていたことが発覚したばかりです。

 同法相側は、「政治資金規正法違反の誤解を招きかねない寄付なので、全額返還した」としています。


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