2008年8月30日(土)「しんぶん赤旗」

国立病院存続/安心の年金

公共サービス手携え守る

国公労連大会討論から


 東京都内で開かれている日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)の第五十四回定期大会は二日目の二十九日、定員削減や民間委託がすすむなかで国民とともに公務・公共サービスを守るたたかいをすすめていることを討論しました。


 「運動が国会議員を動かした」と全医労の代議員。国立病院の存続拡充や医師・看護師不足問題を自治体や地元国会議員に訴え、署名を集めるなか、国会議員二百二十人が紹介議員となり、国会で審議されるまでになったと語りました。国立南横浜病院の廃止問題でも住民との共同がすすんでいるとのべ、国民とともに医療を守っていく決意をのべました。

 国が責任を負うべき事務・事業を地方自治体に丸投げする権限移譲などがすすんでいます。全建労の代議員は、これに反対し「地方から声をあげよう」と地方議会への請願・陳情を強めていることを発言。岩手県奥州市議会では、支部の組合員が議会傍聴につめかけ、休憩中、議員に「地方分権」の狙いを説明すると、反対議員も全員賛成に回り、「安全安心な公共事業を国の責任で実施することを求める陳情」が採択されました。

 社会保険庁の解体・民営化に対し、年金業務の安定的、専門的な運営体制と職員の雇用確保を求める運動が交流されました。

 愛知国公の代議員は、愛労連や愛知社保協など五団体で年金問題のシンポジウムを開催。「安心年金をつくろう会」を結成しようとしていることを発言。中部ブロック国公の代議員は、ブロックの七県全県で要請や、宣伝、シンポジウム開催をおこなったことをのべました。

 岡山県国公の代議員は、岡山県労会議が呼びかけた最低賃金生活体験に県国公から七人の組合員が参加したことを紹介。地域の運動に参加することで組合員が元気になり、県の最賃を十一円アップさせる答申をださせたことをのべました。



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