2008年8月10日(日)「しんぶん赤旗」

核ない世界 現実に

海外代表ら新署名を手に街へ

長崎


 核兵器廃絶へ新たな決意を固め合った九日の原水爆禁止世界大会終了後、海外代表と大会実行委員会は、長崎市の繁華街近くの鉄橋で二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議へ向けた「核兵器のない世界を」の署名を市民に呼びかけました。

 署名は、核保有国に核兵器廃絶の「明確な約束」の実行を求め、すべての国の政府がすみやかに核兵器禁止・廃絶条約の交渉を開始し、締結するよう呼びかけています。

 フランス平和運動のピエール・ビラールさんは「この署名を何百万と積み上げ、核保有国に廃絶を迫りましょう。草の根の運動で核兵器廃絶を夢ではなく現実のものにしていきましょう」と訴えました。インドやロシアの代表も署名を呼びかけました。

 東京原水協の石村和弘事務局長は「圧倒的な人々は核兵器の廃絶を願っています。長崎市民第一号として田上富久市長も署名しました。長崎で運動のうねりを大きく広げましょう」と訴えました。

 市民は海外代表などの訴えに応え、足を止め署名していました。

 県外の大学に通う十九歳の大学生は「核兵器は絶対に使ってはなりません。長崎の人は小学校から原爆について勉強しますが、県外の人は原爆のことについてあまり知りません。みんなにもっと知ってほしい」と話しました。



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