2008年8月9日(土)「しんぶん赤旗」
警官取り押さえで障害者急死
超党派議員が調査
佐賀
仁比議員参加
複数の警察官から取り押さえられ急死した佐賀・安永健太さん事件(昨年九月、当時二十五歳)で八日、真相解明のため、超党派の国会議員による現地調査をしました。
これには、日本共産党の仁比聡平参院議員が参加。武藤明美県議、瀬戸雄也衆院比例候補(3区重複)が同行しました。
仁比議員らは、事件現場の佐賀市内交差点付近で、健太さんの父親(46)ら遺族や弁護士から聞き取りをしました。
現場は交通量が多く歩道橋には「目撃証言を探しています」という看板があります。
今年一月遺族は警察官数人を不詳のまま佐賀地方検察庁に刑事告訴。その後、不起訴処分にたいし、遺族らは「このままでは真相が闇に葬られる」「障害を抱える人たちが地域で安心して暮らせない」と再度、佐賀地方裁判所に、付審判請求しました。現在、遺族や障害者団体などでつくる「安永健太さんの死亡事件を考える会」が公正な裁判を求めて署名を広げています。
仁比議員は「裁判所は付審判請求の手続きをはじめるべきである。県警が障害のある方に対し、どのような認識をもっているのか、事件を通して大問題になっている。国会でもこの真相を明らかにすることを求めて今後もがんばりたい」と話しました。

