2008年8月8日(金)「しんぶん赤旗」
大分教員採用
不正どうなくす
教組共闘が集会 組織こえ議論
教員採用から、校長・教頭への昇進まで不正が判明している大分県教委汚職事件にからんで、「大分県における教育不正人事を糾弾し再発防止を考える集会」が七日夜、大分市内で開かれました。主催は、教職員組合共同闘争推進連絡会(教組共闘)。教組共闘は、全教、日教組という全国組織の所属の違いをこえて、子どもと教育、教職員の要求を実現する運動をすすめる各地の教職員組合の共同組織です。
会場になったコンパルホールには、九州・沖縄各地から教職員や父母ら五十人が参加しました。
主催者を代表して、新堰義昭事務局長が、あいさつ。教育界の不正をチェックすべき教職員組合の役割が求められているとして、真相の究明とともに、再発を防止するしくみをつくることが大事だと述べました。
集会では、九州各県の教組共闘から「大分の事件にびっくりしなかった。やっぱりと思った」(長崎)「驚かなかった。保守王国でコネがないと管理職になれないというのが常識。校長推薦がないと管理職試験も受けられない」(佐賀)など、教員採用や管理職昇格に不透明さがあるとの報告がありました。
日教組が多く組織している地元大分の現職教員からは、「教組と教育委員会のなれあいは何十年も続いている。組合推薦を受けないと管理職になれない」などとの訴えがありました。
日本共産党の堤栄三県議が、マスコミから口利きをしたとされる実名の県議が数人にのぼるなか、真相究明に後ろ向きの姿勢を取り続けるオール与党県議会の実態を告発。自浄能力を発揮しきれない県教委を公選制にする運動も開始したいとのべました。