2008年8月2日(土)「しんぶん赤旗」

クール地球へ新ルール

環境NGOなど 政府に迫る運動開始


 環境NGOなどが連帯・共同し、CO2などの排出削減のしくみづくりを政府に求める地球温暖化防止キャンペーン「メイクザルール」が一日からスタートしました。

 キャンペーン呼びかけ人の浅岡美恵・気候ネットワーク代表、大木浩・元環境相、加藤三郎・環境文明21共同代表らが同日、衆院第一議員会館で会見し、「日本にはCO2を減らすためのルールがない。いま求められているのは社会のしくみを変えていくこと」と訴え、制度づくりを政府に迫る国民的運動を呼びかけました。

 同キャンペーンは、日本として中長期のCO2削減目標を設定することや自然エネルギーの普及のための新たな制度、CO2排出削減の仕組みを法律として実現することを、署名などを通じて求めていこうというもの。ひとりひとりが声をあげることで政治を動かし、新しい(削減の)ルール(法律)の実現をめざします。

 浅岡代表は「政府の行動計画も従来の延長線上で実効性がない。社会、経済のしくみを大きく変える挑戦だ」と語り、大木元環境相は「CO2削減の国内体制が十分できていない。きちっとした体制をつくりたい」と話しました。

 同キャンペーン実行委員会には、気候ネットワークはじめ、WWF(世界自然保護基金)ジャパンや、太陽光発電所ネットワーク、あおぞら財団など、自然保護団体や環境団体、大気汚染公害被害者団体など十五団体と十七の地域団体が参加。

 キャンペーン事務局の平田仁子さんは「日本を変えよう、政治を変えようという強いメッセージを持った運動にしたい」と語りました。



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