2008年8月2日(土)「しんぶん赤旗」

食料銀行の設立 歓迎

南アジア地域協力連合 外相会議で議論


 【コロンボ=豊田栄光】二日からの南アジア地域協力連合(SAARC)首脳会議を前に同連合の外相会議が七月三十一日、当地で開催され、食料・飢餓問題などが議論されました。議長国スリランカのボゴラガマ外相は「SAARC食料銀行の設立を歓迎し、これが動き始めれば各国国民に大いなる利益をもたらすだろう」と述べました。

 SAARC食料銀行は昨年四月の首脳会議で合意されたもので、当面は二十四万トンの食料が貯蔵される予定です。また二、三両日の首脳会議では、食料問題での特別声明が発表される見通しです。

 スリランカのコホナ外務次官は、「食料とエネルギー危機は共通の悩みであり、加盟国すべてがその打開で一致した」と、語りました。

 SAARCは一九八五年に誕生。原加盟国はインド、ネパール、バングラデシュ、ブータン、パキスタン、スリランカ、モルディブで、アフガニスタンは昨年から正式メンバーとなりました。



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