2008年8月1日(金)「しんぶん赤旗」

核兵器廃絶・反貧困… 全労連が主催

各国労組 運動を交流


 核兵器廃絶や貧困なくす運動を交流しようと全労連の主催で「世界平和労組会議」が東京都内で開かれました。二日間の日程でベトナム、インド、パキスタン、カナダ、アメリカから六組織十人が参加しました。

 あいさつで大黒作治全労連議長は、「構造改革」路線から生活と雇用を守り、憲法改悪反対や核兵器廃絶を求める日本の運動の広がりにふれて、各国政府と企業に迫る運動を発展させようとのべました。

 小田川義和事務局長の基調報告を受けて、グローバリズム下で貧困と格差をなくし、平和を求めるたたかいを議論しました。

 インド労働組合センターや全パキスタン統一労働組合連盟の代表は、多国籍企業や米国の覇権主義下で「奴隷労働が広がっている」と告発。米国の電気・無線・機械労組の代表は、イラク反戦運動が労働運動を活気づけ、「組合員を増やして反撃に転じている」と報告しました。

 日本からはJMIU(全日本金属情報機器労組)が、派遣労働者の正社員化、派遣法の規制強化など規制緩和をはね返し始めていると紹介。愛労連(愛知県)の代表は、過労死と非正規雇用に支えられたトヨタの実態を告発し、大企業に社会的責任を果たせと迫る運動の広がりを報告しました。

 カナダのケベック労働組合センターの代表は、「ブルントランド緑の会」と呼ぶ草の根運動がイラク戦争反対で政府を動かしたと紹介。ベトナム労働総連合の代表らから「核兵器廃絶に向けて世界レベルで労働者の運動を発展させよう」との訴えが相次ぎました。



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