2008年7月31日(木)「しんぶん赤旗」
産直・給食供給が発展
ふるさとネット総会終わる
11月に大見本市
東京都内で開かれていた農民連(農民運動全国連合会)の産直活動をすすめる全国組織「農民連ふるさとネットワーク」の第五回総会が三十日、二日間の日程を終えました。五十五組織から代議員と傍聴者百十人が参加し、農業破壊政治を変えるとともに、安全・安心で環境保全を願う国民との連携で地域農業を発展させ仲間を増やす事業計画を採択しました。
討論では二十三人が発言しました。十九年目を迎える新婦人産直について、「食と地球を守る」とのリーフレットを作り学習会や産地訪問をする新たな取り組みで参加者が広がったことが報告されました。
東京の学校給食用に特別栽培米を供給している山形県の庄内産直センターの代表は、「アメリカのパン給食で奪われた日本人の胃袋を取り戻す運動」と供給量が増えていることを紹介するとともに「価格は生産者にとって厳しい。学校給食への助成を求める運動をしよう」とのべました。
「地域の食堂に産直米を供給し交流するなかでおいしい炊飯の講習会をして喜ばれた」(茨城県)、「添加物のないリンゴジュースを作りゴーヤを入れて産直の人に提供して夏ばてにいいと好評」(山形)など創意ある取り組みに拍手が出ました。
会議では、ふるさとネットが昨年秋に都内で開催した「大見本市」(農水省と茨城県が後援)には、十六人の学校給食の栄養士が参加するなど反響をよび、今年も十一月十一日に都内で二回目の大見本市を成功させることが確認されました。