2008年7月26日(土)「しんぶん赤旗」

消費者物価1.9%上昇

6月 15年半ぶりの伸び


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 総務省が二十五日発表した六月の全国消費者物価指数(CPI、二○○五年=一○○)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が一○二・○と前年同月比1・9%上昇し、九カ月連続のプラスとなりました。ガソリン価格の高騰や、穀物価格上昇に伴う食品の値上げが影響しました。

 上昇幅は前月から0・4ポイント拡大し、消費税引き上げの影響が残っていた一九九八年一月(2・0%)以来、十年五カ月ぶりの高水準。消費税率の引き上げが影響した時期(九七年四月―九八年三月)を除くと九二年十二月以来十五年半ぶりの上昇となりました。暫定税率失効でガソリン代が一時安くなった四月を除き、上昇幅は年初から拡大し続けており、消費者心理に悪影響を及ぼしそうです。

 物価上昇のけん引役はエネルギー関連製品で、上昇率はガソリンが24・2%、灯油が42・2%と、ともに五月の伸び率を大きく上回りました。一方、食品では小麦製品のスパゲティ(33・2%)、即席めん(21・4%)、食パン(18・5%)などの値上げが目立ちます。

 同時に発表した七月の東京都区部CPI(中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が1・6%上昇の一○一・四で、九カ月連続のプラス。上昇幅は前月から0・3ポイント拡大しました。同月から値上げされた電気代が6・8%上昇、ガス代も7・2%アップしました。



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