2008年7月22日(火)「しんぶん赤旗」

国境問題で最終決着

両外相が議定書調印

中国・ロシア


地図

 【北京=山田俊英】中国の楊潔篪(ようけつち)外相と同国を訪れているロシアのラブロフ外相は二十一日、北京で東部国境に関する追加議定書に調印しました。国境協定調印後も残っていた島の領有問題に決着をつけ、かつて武力紛争まで引き起こした両国の国境問題が最終的に解決することになりました。

 追加議定書では、国境河川のアムール川(中国名・黒竜江)にある大ウスリー島(同・黒瞎子島)の半分とタラバロフ島(同・銀竜島)などをロシアが中国に引き渡します。国境線を引いた地図も議定書に含まれています。

 中国とソ連の国境紛争は一九六〇年代に武力衝突まで引き起こしました。国境画定交渉は八〇年代末から進展し、ソ連崩壊後の二〇〇四年、中ロは国境協定に調印しました。

 その際、ロシアが実効支配してきた大ウスリー島は中ロが分割して領有、タラバロフ島は中国領とすることで合意しました。ただ、詳しい境界線が発表されず、最終解決が先送りされていました。


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