2008年7月22日(火)「しんぶん赤旗」

食料・燃料高騰対策に努力を

ASEAN外相会議が声明


 【シンガポール=井上歩】当地で開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議は二十一日、食料・燃料高騰問題を協議し、同日の共同声明で食料・燃料高騰が地域内の国民生活と経済発展に「深刻な困難をもたらしている」として、市場が効率的に機能するための「地域的、国際的な努力が必要」だと訴えました。

 共同声明は、必需食料品の確実な供給と価格安定が地域の経済的、社会的福利に必須だと指摘。食料高騰に対する取り組みで「市場の力が効率的に機能」することを確保するための「地域的、国際的な努力が重要」だと強調しました。原油価格の不安定化と高騰に対しても、市場を「効率的に機能」させる国際的な努力が必要だとしました。

 食料高騰対策では、長期的・農業的な食料問題解決に国際的に取り組む重要性も指摘しました。

 外相会議はまた、日本、中国、韓国や米国、欧州連合(EU)などのパートナーとの協力で、食料・エネルギー安全保障や気候変動対策、災害対策などの重要分野に焦点をあてていくことで合意しました。

 外相会議は世界的な金融不安についても協議。声明では「健全な財政、通貨政策の確保が重要」だと指摘しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp